11月20日:制憲議会選挙後の経済見通し(リパブリカ紙)

11月20日:制憲議会選挙後の経済見通し(リパブリカ紙:記事原文)

1. 経済学者によると,成功裏に実施された制憲議会選挙及び新政権の発足は,株式市場及び政府の開発予算執行プロセスに直ちに影響を及ぼすとしている。ピャクレル経済学者は,もし安定した政権が発足されれば,予算執行は円滑に実施されることになるだろうと述べたほか,政情の安定は友好的なビジネス環境を創出するとともに,国内外からの投資を促進できるだろうとした。アチャリャ経済学者は,新政権の発足後,直ちに見られる経済的影響として,株式市場の伸びが期待されるとした。また,開発予算執行の加速,更なる経済成長や貿易赤字の解消,投資の増加も見込まれると述べた。

2. 他方,両経済学者は,選挙後に直ちに新政権が発足されるかどうかについては,疑問が残るとした。また,選挙期間中に多額の経費が支出されたことで,市場に出回る資金が増加し,インフレが引き起こされるだろうとした。アチャリャ経済学者は,政府は今後予想される物価上昇を監視するための対策を直ちにとるべきであるとした。

3. 政府は選挙実施予算として160億ルピーを割り当てており,内,110億ルピーが執行されている。控えめに予測して,合計で約500億ルピー(注:400億ルピーと報道する記事もある)が政府や政党,また候補者らによって選挙実施のための費用として支出されている。また国内の製造業の低迷や海外送金の増加も,インフレを引き起こす要因となっている。政府は2013/14年度のインフレ目標率を8%に設定している。