ネパール主要経済ニュース(2015年1月17~23日)

・ 石油価格、1リットルあたり2ルピー下落(2015年1月19日、Republica)

ネパール石油公社(NOC)は、ディーゼル、ガソリン、灯油の値段を、それぞれ1リットルあたり2ルピー値下げ。ガソリンは1リットルあたり111.5ルピー、ディーゼルと灯油は1リットルあたり88ルピー。他方、飛行機燃料とLPガスの値段は変更せず。

・ ネパール、2番目に安い旅行目的地(2015年1月19日、Karobar)

英国のMove Hubは、ネパールを、旅行の目的地として世界で2番目に「安い」国だと発表。順位は各国の消費者物価指数から決定。「費用がかからない観光地」として、食事も宿泊も安く済ませられるという点は旅行者にとって魅力的である一方、「高級志向の」観光客らが遠のく危険性もあると、専門家は指摘。なお、このランキングでは、最も費用のかからない国はインド、最も費用のかかる国はスイスとしている。

・ 鶏肉の値段、1㎏あたり30ルピー値上げ(2015年1月21日、Nagarik)

供給不足の影響で、カトマンズ盆地では、鶏肉の値段が1㎏あたり30ルピー値上げされた。現在の価格は1㎏あたり310~320ルピー。

・ 魚介類の需要高騰(2015年1月21日、Kathmandu Post)

ネパールでは養殖場が急速に発展してきているが、国内の需要を満たし切れていない。ネパール漁業協同組合は、魚介類需要の80%は国内でまかなえているが、残り20%は輸入に依存。13/14年度は6万4,900トンの魚を生産。カトマンズでは1㎏あたり250~350ルピーで取引されているが、市場では450ルピーで販売されている。

・ ネパール政府、タクシー料金値下げせず(2015年1月23日、Himalayan Times)

原油価格が国際的に急落しているが、ネパール政府はタクシーの料金を値下げしようとしない。2013年3月、タクシー会社は初乗り14ルピーで、1キロあたり37ルピーで営業しているが、これはガソリン価格が1リットルあたり123ルピーの時に決定された額であり、現在はガソリン価格が1リットルあたり111.50ルピーまで下落している。

・ インド石油公社、来週までにガスタンク100単位送付(2015年1月23日、Himalayan Times)

ネパール石油公社は、国内のLPガス不足を解決するため、インド石油公社に対し、1月最終週は毎日100単位のガスタンクをネパールへ送るよう要請(1つのガスタンクに17トンのガスが充満)。

・ バンダの影響でトマト値下げ、トマト農家襲う(2015年1月23日、Kathmandu Post)

新しい憲法制定の期日が迫る中、バンダが起き休業する商店が増え、また交通機関もストップしたため、トマト農家はトマトを新鮮なうちに店に運ぶことが出来ず、価格を下げて売らざるを得ない状況が続き、農家を襲った。

在ネパール日本大使館提供