8月22〜30日:職権乱用調査委員会が海外雇用局及び入国管理局の職員を汚職の疑いで逮捕(ヒマラヤンタイムズ紙,リパブリカ紙,カトマンズポスト紙)

8月22〜30日:職権乱用調査委員会が海外雇用局及び入国管理局の職員を汚職の疑いで逮捕(ヒマラヤンタイムズ紙,リパブリカ紙,カトマンズポスト紙;記事原文)

1. 経緯
(1) 23日,職権乱用調査委員会(CIAA)は, 3社の人材派遣会社より賄賂を受け取り,77名の出稼ぎ労働者に対し不法に海外労働許可証を発行,内34名が既に目的地に渡航したことを受け,海外雇用局の17名,及び入国管理局の18名の職員を汚職の疑いで逮捕した。CIAAは,不正に海外労働許可証が発行された77名に関する書類原本を捜査中。
(2) 24日,CIAAは不正に関わったとされる3社の人材派遣会社の4名の経営者を,書類のねつ造,及び政府関係者に対して賄賂を贈った疑いで逮捕した。
(3) 25日,CIAAは,先般逮捕された入国管理局職員の無実を主張しCIAAによる取り調べを妨害したとし,入国管理局関係者及び同局労働組合関係者を強く批判。他方,裁判所は逮捕された35名の政府関係者及び4名の人材派遣会社経営者に対し,15日間の司法拘禁を言い渡した。
(4) 28日,海外雇用局のビノッド・KC局長はCIAAの取り調べに全面的に協力すると公約したにも拘わらず関係書類の提出を怠ったため,同局長に対し今後何らかのアクションが取られる見込み。

2. 影響
多数の政府関係者が逮捕されたことで,関係各局における通常業務に影響が生じている。29日,ネパール人材派遣業者協会(NAFEA)は,海外雇用局が人材不足やその他技術的問題を理由に海外出稼ぎ労働者に対する適切なサービスの提供を怠っているとし,同局を強制的に閉鎖すると警告。NAFEAのタマン会長は,海外雇用局は,同局職員逮捕による局内の混乱(パソコンのパスワード不明,キャビネットの鍵がない,など)を理由に,故意に通常業務を滞らせているとし,同局を批判。一方で,海外雇用局は,追加職員が着任したことで,数日前から通常業務を再開したとしている。労働雇用省は更に追加で職員を配置させるとしている。