2017年度部会長の挨拶:猪狩哲夫(株式会社 安藤・間)

2017年度日本人会商工部会について

 

ネパール連邦民主共和国と日本は、1956年に外交関係を樹立し昨年で60周年を迎えました。両国は、旧皇族と皇室との交流をはじめ、経済、文化、学術、などの面で重層的な関係を築いてきました。

しかしネパールは1996年から10年間にわたる民主化運動による内戦が勃発、2008年、有史以来の絶対王政が廃止され、その後、制憲議会の発足により憲法審議が行われ、新しいネパールの骨格となる新憲法が2015年9月に公布されました。

このようなネパールの激動の近代化の中、日本人会商工部会JCCNは2004年3月に設立されました。内戦の長期化に加え、憲法の未整備な状態が続き、他のアジア近隣諸国と異なり、経済大国日本からの安定した経済投資は増えず、逆に安全上の理由から法人企業が撤退していく状況が発生していました。

しかし2015年の憲法制定に続き、震災復興の本格化、また本年5月には20年ぶりの地方選挙がおこなわれ、政治の安定・民主主義の拡大により、いよいよこれから内外に向けた経済発展が加速していくものと期待しています。

日本人会商工部会では2017年度より、在ネ邦人企業ならびに今後投資を検討している日系法人に対して、安心した受け皿となるべく活動してゆく所存です。具体的には、日本・ネパール両国の経済発展への寄与を第一に考え、会員企業の商工活動の支援、ならびに会員相互の親睦・情報の交換と共有し、各種情報提供・広報活動、分科会の整備、セミナー・定例会の開催を積極的にすすめて行きたいと考えています。

会員皆様のご協力をよろしくお願いします。

日本人会商工部会 猪狩哲夫