企業紹介:モンタディオコンサルティング

「やさしさと強じんさを備えた経営を」
モンタディオコンサルティング コンサルタント 菅沼一夫

ネパールで企業経営を目指す方、すでにされている方、日々の運営に障碍はありませんか。おこまりのことがございましたら、まず私にご相談下さい。ネパールに関わって46年の経験と知見がみなさまのお悩みを解決します。

ネパールには固有のビジネス環境や観光があることはお気づきのことと思います。まず「時間」の観念が希薄。待てど暮らせど約束の時刻に現れないネパール人の旧知に聞いてみました。「何分過ぎたら遅れた、と感じる?」曰く「うーん、あんまり気にはしないけど、30分くらいかな」私、「今日は一時間待ったけど連絡くれない?」曰く「いろいろ忙しくてさ」いわゆる「オレオレ詐欺」ならぬ、ネパール人特有の「オレオレ主義」=ジコチュウなのです。待ち合わせに限らず、場面場面でこの「主義」にぶつかります

自己主張の強さも自己表現のあまりうまくない私たち日本人をうんざりさせます。他人の話を聞くのもあまり上手ではありません。当方の言い分を理解せずに、持論をとうとうと述べるのには話のまとめができずに困るものです。根気負けしてしまいます。

事業経営やプロジェクト運営は「準備八分」といわれます。計画や調達や段取りがしっかりしていれば、その後多少の問題がおこってもうまくいく、という意味です。ところがネパール人はひとにぎりの優秀なエキスパートを除いて、ほとんどこの感覚がないのです。ちょっと前の新聞記事に、ネパール航空が先に購入したエアバスのキャプテンを募集しているとありました。オイオイ、それって順序が逆じゃないの?テライで鉄道線路の敷設が終わりました。政府の事業です。車両の調達ができません。鉄道の日々の運営ノウハウがありません。「誰かやってくれない?」ここでもオイオイです。インフラや設備は作ってしまうとメンテが必要です。たぶんほうっておいて、ぼろぼろになるのでしょう。こんな無駄をこの国でいやというほど見てきました。

労務問題での悩みはつきません。東京で成功したネパール人が、カトマンズでレストランを開いたのでお祝いにかけつけました。店主曰く「ネパールで事業をしたくない。ネパール人のスタッフがあまりに働かないから」。そんなことはわかっているはずなのに、日本で一所懸命に働いた彼にとって、ネパールののんびりした行動が許せなかったのだろうと思います。ネパールの企業組織では、企業のトップは、有能でイエスマンのナンバーツーをおいて、自分に代わって経営をまかせます。能力があって、決してボスの地位をおびやかさない「番頭」が不可欠なのです。時たまボンボン社長が乗っ取られるケースを見ますが。かくのごとく、秀でた能力をもった社員が出世するわけではないのは日本と同じです。ゴマすりがうまくなければなりません。これにはまった日本人経営者を何人か見ています。ついつい信じてしまうのです。経営者は孤独です。ましてや外国でシンパシーを寄せられると、つい、ホロッとしてしまいます。心眼が曇ります。「気をつけよう、甘い言葉と旅の空」

いつまでも悩まされるのが行政です。つい先日国際宅配便で貨物を送付しました。簡単に受け取れると思い、税関に職員を行かせると、インボイス価格200ドル以上は輸入許可が必要との法令改正があったとのことで、商業局に当たります。許可手数料が価格の100%以上、プラス通関士手数料。このマジックを考えた人は随分とWTOを始め国際機関からいじめられた挙げ句に、知恵を出したもの、と、なんとなく納得しましたが。結局貨物を受け取るのに4日を要しました。朝令暮改と行政効率の低さに日々悩まされるわけですが、腹を立てないでください。生産性の低さは世界でも指折りの国なのですから。

いろいろとネガティブファクターばかり書きましたが、みなさんの気持ちを折ることが目的ではありません。かくいう私は40年以上もこの国の人達と付き合って楽しんでいるわけですから。水戸黄門のTV主題歌、「人生楽ありゃ苦もあるさ。。。」なのです。楽しい話は一献かたむけながら、もりあがりましょう。

ご連絡をお待ちします。

なお作業は日本とネパールで半分づつしています。連絡先は以下の通りです。

mdcj(Monta Dio Consulting Japan) 菅沼一夫(すがぬま かずお)

メール:montadiocj@ric.hi-ho.ne.jp

日本:259-0303 神奈川県足柄下郡湯河原町土肥4-8-9
日本携帯電話:080-4142-1820

ネパール:PO Box 5470 GPO 637/62, Nilsaraswati Marg, Kathmandu-2, Nepal.
ネパール携帯電話:+977-98510-01475/98020-01475

また、企業の社会貢献事業の企画、立案および実施も承ります。現在実行中のプロジェクトは宅急便のクロネコヤマトさんからの委託事業「子供の失明防止対策プロジェクト」です。山奥の医療機会に恵まれない地域の学校にアクセスして、眼疾病の早期発見、治療を促進します。